副作用・有害事象
便秘への対処法
便秘とは大便が長い間腸管内にとどまり、水分が減少して硬くなり、排便に困難をきたす状態をいいます。
1)原因
抗がん薬や抗がん薬以外の薬物によって、腸管活動の低下、腸の閉塞・狭窄による通過障害、生活活動量の低下、水分の過吸収や心理的負担などが原因となります。
2)便秘への対処法
- ① 食物繊維を十分に摂りましょう
- ② 水分を十分に摂りましょう
- ③ 乳酸菌を摂りましょう
- ④ バランスのよい食事を摂りましょう
- ⑤ 規則正しい生活を心掛けましょう
・水溶性、不溶性の両方を摂取することで腸の働きが活発となり、軟便になります。
・目安は1日にコップ7~8杯ほどの水分です。
・これが難しいときは、食事に汁物を加えたり、あんかけ、ゼリー等、水分の多い料理を取り入れましょう。
・乳酸菌飲料、ヨーグルトには、整腸作用があるとされています。
自分に合う菌を探してみましょう。
・主食、副食、副菜などバランスの良い食事を心掛けましょう。
・生活のリズムを整えることにより、良い排便につながります。
・朝食をできるだけ同じ時間に食べ、腸へ刺激を与え、食後のトイレタイムの時間を取りましょう。
・適度な運動は胃腸の働きを整えます。散歩や軽い体操で体を動かす習慣をつけましょう。
- ① 便秘で苦しいようであれば、必ず主治医に相談してください。便秘の原因をはっきりさせることが必要です。
- ② 症状により、下剤・坐薬・浣腸によって排便を促すことがあります。
- ③ 一人ひとり適した内服薬を処方し、症状に応じて内服を変更していきます。
☆抗がん薬使用に伴う便秘の場合、排便コントロールができないために、副作用が悪化する可能性があります。
治療前より排便コントロールをつけていきましょう!