テーマ_PC テーマ_スマホ

副作用・有害事象

副作用・有害事象

出血性膀胱炎への対処法

出血性膀胱炎とは出血を伴って発症する膀胱の炎症で、ウイルス、細菌薬剤、放射線などが原因になります。薬剤性の多くは抗がん薬(エンドキサン、イホマイド)でみられます。

1)原因

抗がん薬(エンドキサン、イホマイド)は体内に入るといろいろな形に代謝され、最終的には尿とともに体外に排泄されます。尿中では、膀胱粘膜を傷つけやすい物質に変化しており、出血性膀胱炎を起こします。

2)出血性膀胱炎の症状

・ 尿の回数が増える(頻尿)
・ 排尿後もまだ残っている感じがする(残尿感)
・ 排尿時、痛みがある(排尿時痛)
・ 尿が赤みを帯びている(血液が混ざる)

3)出血性膀胱炎の予防方法

・ 膀胱内を洗い流すために、十分な水分(1日2リットル位)を摂取して下さい。
 特に点滴当日から3日間は必ず実行してください。
・ 薬剤が早く排泄されるよう、尿意を感じたら我慢せず、すぐに排尿してください。
・ 寝る前は必ず排尿し、夜間も尿意を感じたら我慢せず、排尿して下さい。

《注意》

エピルビシン、ドキソルビシンという薬剤を使用した場合、点滴直後から2~3日の間、尿の色は赤みを帯びています。これは薬剤の色で出血ではありません。
ただし、上記2)の症状がある場合は、病院に連絡して下さい。

出血性膀胱炎への対処法【印刷用PDF】

« 前へ 次へ »

前のページに戻る

ページトップへ